長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 登録5周年で県庁で記念行事 各地域の活動発表も

世界文化遺産登録5周年記念行事であいさつする森会長=長崎県庁

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の登録5周年記念行事が13日、長崎県庁エントランスであり、将来を見据え、構成資産の保全と活用を進める方針を確認した。
 県や市町、関係団体などの約100人が参加。県世界遺産保存活用県民会議の森拓二郎会長は「県民が貴重な遺産を世界に認められた宝として共有し、みんなで守り、未来に引き継いでいかなければならない」とあいさつ。大石賢吾知事は「構成資産が多い離島半島では人口減少の勢いが大きい。県としても対応を進めたい」と述べた。
 構成資産がある市町や団体など7グループが活動事例を発表。南島原市は構成資産「原城跡」の情報発信で、地元小学生による「南島原世界遺産物語」の動画を制作したほか、お土産品開発セミナーを開いた取り組みなどを報告した。佐世保市の黒島観光協会は構成資産「黒島の集落」で、電動車両「グリーンスローモビリティ」を走らせた経験などを説明した。
 会場には、各市町の特産品などをPRするブースも設置し、地域の魅力を紹介した。

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