サッカー沖縄SV、JFL残留へ大一番「先制し主導権握る」 12月3日に入れ替え戦 VONDS市原FCと

リラックスした表情でパス回しの練習に励む沖縄SVの選手=30日、沖縄市陸上競技場

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)で今季最下位が決まった沖縄SVは3日、JFL残留を懸けて全国地域チャンピオンズリーグ(CL)2位のVONDS(ボンズ)市原FC(千葉)と入れ替え戦に挑む。敗れれば地域リーグ降格の一発勝負は、ホームのタピック県総ひやごんスタジアムで午後1時にキックオフ。選手は負けられない一戦を前に「先制して主導権を握る」と闘志を燃やしている。

 SVはリーグ前半こそ連敗が続いたが、9月のシーズン中断明け後は上位に白星を挙げるなど5勝2分け4敗と勝ち越し、調子を上げている。対するボンズ市原は強豪がそろう関東リーグを制覇。CL決勝ラウンドでは1位の栃木シティFCと勝ち点6で並びながら得失点差で2位となった。堅い守備とセットプレーからの得点が武器で、入れ替え戦でも守備重視で臨むと見られる。

 SVは30日、沖縄市陸上競技場で実戦練習をこなし、攻撃パターンや守備のポイントなどを確認。守備の要のCB岡根直哉は「JFLと地域リーグではプレーの強度が違う。その少しの優位を90分示して勝利したい」と語った。

 チームトップ6得点のFW山田雄太は「先制すれば相手は攻めに転じ、さらにチャンスが増える。序盤から1点を狙う」と主導権を奪う決意を示した。攻守の軸となるボランチ秋本和希主将も「いい準備はできている。ホームの力を借りて初っぱなから勢いで圧倒したい」と必勝を誓った。

 入れ替え戦の入場料は当日全自由席で一般千円、高校生以下は入場無料。(新崎哲史)

© 株式会社沖縄タイムス社