大規模災害の被害状況を素早く把握 災害用ドローン運用開始へ 佐野市消防本部

 大規模な災害が発生したときに被害の状況を素早く把握するため、佐野市消防本部に配備されたドローンの本格的な運用が、12月20日から始まりました。

 佐野市消防本部に導入された災害用ドローンは雨や風に強く、機体に取り付けられた赤外線カメラで人や火元などの熱源を確認できるほか、レーザーで対象物との距離が測定できる機能が備わっています。

 佐野市消防本部では20日、災害用ドローンの運用開始に合わせて操縦資格を取得した6人の消防隊員が飛行訓練を行いました。訓練は、土砂災害により住宅が倒壊し住民の安否を確認する想定で行われました。
 
 ドローンの運用に当たっては安全で的確に情報が集められるよう機体の操縦とカメラの撮影は分担して行っています。隊員らはドローンのカメラで住民を確認すると機体に備わる拡声器で呼びかけて安否を確認しました。このあと、住民と通信するためにトランシーバーをドローンで運搬する様子が披露されました。

 土砂災害のほかにも佐野市は森林が約6割を占めることなどから、消防ではドローンを林野火災の消火活動などでの活用も想定しています。

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