パラシュート降下訓練を計画 米軍嘉手納基地で3カ月連続 県は伊江島での実施求める

(資料写真)米軍嘉手納基地

 米軍は15日午後3時半~6時半にかけて、沖縄県の米軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を計画していることが米連邦航空局の航空情報(ノータム)に掲載された。実施されれば、同基地での降下訓練は昨年12月から3カ月連続となる。県は14日、米軍側に日米合意の原則に沿って米軍伊江島補助飛行場で訓練を実施するよう沖縄防衛局を通じて求める方針。

 県や嘉手納基地周辺自治体によると、13日午後、沖縄防衛局からパラシュート降下訓練の計画について情報提供があった。沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は、同基地で降下訓練の全面禁止を求めている。

 降下訓練は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)で、伊江島補助飛行場で実施すると合意。2007年には、嘉手納基地を「例外的な場合に限って使用」すると追加で合意された。米軍はこれまで、伊江島補助飛行場の滑走路の不具合などを理由に嘉手納での訓練を「例外」と強調して訓練を実施している。

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