小岩井農場に宿泊施設を計画 JR東日本、2025年度の完成目指す

 

 JR東日本は、雫石町丸谷地の小岩井農場敷地内に宿泊施設の建設を計画している。岩手山との共演が人気の名所「一本桜」に近い約8ヘクタールに、客室棟などを整備する。地元関係者によると、満天の星空を眺めながらのグランピングなど宿泊客が楽しめる仕掛けづくりを計画しているもよう。首都圏や海外から観光客を呼び込み、地域活性化につなげる構想で、2025年度の完成を目指す。

 JR東が岩手県の主要な観光地の敷地内に宿泊施設を建設するのは珍しい。施設はJR小岩井駅から車で10~15分、観光施設「まきば園」から5分ほどのエリアに建設する。建築面積は約5千平方メートルで、客室棟やメイン棟、事務所棟などを建てる。29日に工事に着手する。

 施設の詳細やコンセプトは今後詰めるが、国内外の観光客をターゲットとし、訪れた人が楽しめる仕掛けづくりを進める方向。豊かな自然や広大な敷地を生かして豪華なキャンプが楽しめるグランピングも構想にあるとみられる。施設の運営スタッフら地元雇用も生まれる見込み。

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