ハービーが6回途中無失点の好投で4勝目 レッズ快勝

【ブリュワーズ2-8レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

今日のマット・ハービー(レッズ)の勢いを止められるのは雨天中断だけだった。試合後に「2013年以来最高の感覚で投げられた」と自身のピッチングを振り返ったハービーは、威力のある速球と切れ味鋭いスライダーのコンビネーションでブリュワーズ打線を支配し、6回途中まで68球を投げて被安打2、奪三振6、無四球、無失点という素晴らしいピッチングを披露。6回表二死から54分間の中断に入ったため、不本意な形でマウンドを降りることになってしまったものの、地区首位相手の堂々たるピッチングで今季4勝目をマークした。ハービーは3戦連続の好投で自身3連勝。レッズ加入時に7点台だった防御率はついに4点台に突入した。

ハービーは「ガッカリしたよ」と雨天中断により早期降板を強いられたことを悔やんだが、完全復活を予感させる見事なピッチングだった。トミー・ジョン手術から復帰した2015年に13勝8敗、防御率2.71の好成績をマークして以来、故障や私生活でのトラブルにより不本意なシーズンが続き、今季はとうとうメッツを戦力外に。しかし、レッズ加入後は徐々にコンディションを上げ、ここまで10先発で4勝3敗、防御率3.86と最低限の結果を残している。「彼は徐々に調子を取り戻しているよ」と語るのは女房役のタッカー・バーンハート。正捕手の目から見ても、ハービーの状態は着実に良くなっているようだ。なお、レッズは6回裏にホゼ・ペラザの5号グランドスラムでリードを8点に広げたが、これが今季チーム9本目の満塁弾。早くも2002年に樹立した球団記録に並んでいる。

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