フランス代表に残るEURO2016の苦い記憶 決勝まで順調なのは2年前とよく似ている

決勝進出を決めたフランス代表 photo/Getty Images

ロシアワールドカップ準決勝でベルギー代表を1-0で撃破し、決勝へ駒を進めたフランス代表。今大会はドイツ代表がグループステージで姿を消すなど波乱が起きていたが、フランスの勝ち上がりは非常に順調だ。決勝トーナメント1回戦ではアルゼンチン代表と4-3の打ち合いとなって少しヒヤリとしたが、それ以降はウルグアイ代表を2-0、ベルギーを1-0と安定感抜群の戦いを見せている。

しかし、フランスにはEURO2016の苦い記憶がある。自国開催だったEURO2016でもフランスは盤石の戦いを見せ、決勝トーナメントではアイスランド代表を5-2で粉砕し、ドイツも2-0で完璧に封じ込めた。このまま優勝と思いきや、グループステージから大苦戦していたポルトガル代表に延長戦の末に敗れて準優勝に終わってしまった。しかも相手はエースのクリスティアーノ・ロナウドを早々に怪我で失ったにも関わらずだ。

仏『L'Equipe』によると、MFポール・ポグバも当時と同じことにはなるまいと気を引き締めている。

「僕たちはEURO決勝で勝つチャンスがあったけど、僕たちは逃してしまった。今回のチャンスは逃すわけにはいかないね。集中しないといけない」

イングランド、クロアチアのどちらが相手だったとしても、下馬評ではフランス有利と見られるだろう。その構図はEURO2016決勝と同じだが、今回こそチャンスをモノにできるか。

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