前田が4戦連続9奪三振 ドジャース首位と0.5ゲーム差

【ドジャース4-2パドレス】@ペトコ・パーク

ドジャースの前田健太が6回途中9奪三振1失点の好投で今季6勝目(5敗)をマークした。初回先頭打者から2連打を浴びてあっさり先制を許した前田だったが、その後の一死二塁のピンチを連続三振で切り抜けると、その後は安定したピッチング。4試合連続の9奪三振をマークし、日本時間5月12日の時点で4.75だった防御率は3.13まで改善された。ドジャース打線は3回表にマット・ケンプとローガン・フォーサイスのタイムリーなどで3点を奪い、逆転に成功。1点差に迫られた直後の8回表にはクリス・テイラーがタイムリーを放ち、パドレスを突き放した。2点リードの最終回は守護神のケンリー・ジャンセンが登場。パドレス打線の中軸をしっかり抑え、リーグトップに並ぶ25セーブ目をマークした。

前田が良い形で前半戦を終えた。先発ローテーションの一角として開幕を迎えた前田は、4月後半から5月前半にかけて打ち込まれる試合が続き、日本時間5月12日の時点では防御率が今季最悪の4.75まで悪化。5月下旬には故障者リスト入りも経験したが、復帰後は6先発で2勝1敗、防御率2.38と結果を残し、今季の奪三振数は早くも3ケタに乗った(86回1/3で107奪三振)。16先発のうちクオリティスタートが5度しかない点は引き続き課題となっているが、これは早めの継投を好むチーム事情によるところもある。長いイニングを消化できずとも確実に試合を作る前田の力が、地区首位まで0.5ゲーム差に迫ったドジャースに必要であることは間違いないだろう。

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