シャーザーが前半戦最終登板で12勝目 チームは貯金1

【ナショナルズ5-4メッツ】@シティ・フィールド

ナショナルズは先発のマックス・シャーザーが2本塁打を浴びながらも試合を作り、7回3失点の力投。打線はアンソニー・レンドンが14号2ランと15号ソロ、ブライス・ハーパーが23号2ランを放ってシャーザーを援護し、メッツを5対4で破って再び貯金生活に突入した。シャーザーは7回101球を投げて奪三振が5個にとどまるなど、決して本調子のピッチングではなかったものの、粘り強く投げ抜き、メッツに主導権を渡さないピッチングを展開。8回裏にケルビン・ヘレーラが一発を浴び、1点差に迫られたが、最終回をライアン・マドソンが抑えて逃げ切った。シャーザーはリーグトップに並ぶ12勝目(5敗)をマーク。182奪三振はリーグ断トツの数字だ。

3年連続4度目のサイ・ヤング賞を狙うシャーザーが白星で充実の前半戦を締めくくった。防御率2.41こそリーグ4位の数字であり、1位のジェイコブ・デグロム(メッツ:防御率1.68)に大差をつけられているものの、12勝はアーロン・ノラ(フィリーズ)と並んでリーグ最多タイ、投球イニング数(134回2/3)、奪三振数(182)、被打率(.180)、WHIP(0.90)などはいずれもリーグトップの数字。デグロムやノラといったライバルがいるとはいえ、3年連続の戴冠に向けて視界は良好だ。3年連続の受賞となればグレッグ・マダックス(1992-1995:4年連続)、ランディ・ジョンソン(1999-2002:4年連続)に続いて史上3人目の快挙。後半戦もシャーザーの支配的なピッチングに期待したい。

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