好調・アスレチックスが8点差を跳ね返し延長戦を制す

【アスレチックス13-10レンジャーズ(延長10回)】@グローブライフ・パーク・イン・アーリントン

もうアスレチックスの実力を疑う者はいないだろう。6月以降の快進撃でポストシーズン争いに加わっているアスレチックスは、6回終了時点で2対10と大量8点のビハインドを背負いながらも、7回以降の3イニングで8点を奪って同点に追い付き、10回表には主砲のクリス・デービスが25号決勝3ラン。8点差を跳ね返し、見事に逆転勝利を収めた。アスレチックスは4番手のジューリス・ファミリアが8回からの2イニングを無失点に抑え、移籍後2登板目で2勝目をマーク。レンジャーズはクローザーのキーオニー・ケラが今季初めてセーブに失敗し、7番手のオースティン・ビベンスダークスがデービスに痛恨の一発を浴びた。

8点ビハインドの7回表にアスレチックスの反撃はスタートした。7回表にマーカス・セミエンとニック・マルティーニのタイムリー二塁打で3点を返し、8回表には相手のエラーと押し出し、さらにジェッド・ラウリーの2点タイムリーで1点差に。そして9回表に先頭のスティーブン・ピスコッティが初球を捉えて14号同点ソロを放ち、10回表に飛び出したデービスの25号3ランが決勝打となった。6月15日(現地時間)の時点では34勝36敗と2つの借金を背負っていたアスレチックスだが、そこからの32試合で25勝7敗という快進撃を見せ、貯金は今季最多の16に。その期間中に16度の逆転勝利があり、8回以降に決勝点を奪った試合が11度もあるというから驚きだ。最後まで勝利を信じて戦い続ける緑の戦士たちは、同地区ライバルのアストロズやマリナーズに大きなプレッシャーを与えているに違いない。

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