マリナーズがブルペン補強 ツインズ&ヤンキースとトレード成立

積極的にトレードを仕掛けることで知られるマリナーズのジェリー・ディポートGMがついに動いた。日本時間7月31日、マリナーズは2件のトレードを成立させ、ツインズからザック・デューク、ヤンキースからアダム・ウォーレンを獲得。不安を抱えるブルペンに実績十分な左右の両輪を加えることに成功した。

マリナーズはツインズへチェイス・デヨングとライアン・コステロを放出し、ベテラン左腕のデュークを獲得した。今季のデュークはここまで45試合に登板して3勝4敗12ホールド、防御率3.62をマーク。右打者に打率.309と打ち込まれている一方、左打者を打率.237に封じ込めており、マリナーズでも「左打者キラー」としての働きに期待が掛かる。また、今季は相手打者の左右に関係なく、まだ本塁打を1本も許していない。

ツインズへ移籍するデヨングはメジャー経験のある24歳の右腕。昨季メジャーデビューを果たして7試合(うち4先発)で0勝3敗、防御率6.35に終わり、今季はAA級で21試合に先発して5勝5敗、防御率3.80という成績を残している。また、コステロは昨年のドラフトで31巡目(全体933位)指名を受けて入団した22歳の一塁手であり、今季はA級で101試合に出場して打率.266、16本塁打、70打点、OPS.845をマークしている。

ツインズとのトレードに続いて、マリナーズはインターナショナル・ボーナスプール125万ドルとのトレードでヤンキースからウォーレンを獲得。今季がメジャー7シーズン目となるウォーレンは通算275登板(うち21先発)の実績を誇り、今季は24試合に登板して防御率2.70、奪三振率11.10という上々の成績をマークしている。先発、ロングリリーフ、ショートリリーフなど様々な役割をこなせる右腕であり、マリナーズのブルペンに厚みをもたらす存在となりそうだ。

17年ぶりのポストシーズン進出に向けてブルペンに新たなコマを加えたマリナーズ。まずはレギュラーシーズン残り2ヶ月の戦いに注目したい。

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