カブスが大型補強 通算152勝の左腕・ハメルズを獲得へ

日本時間7月27日、レンジャーズのエース左腕、コール・ハメルズをカブスが獲得するトレードが合意に達した。MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、両球団はトレードに関してすでに合意に達しており、トレードに関係する選手の身体検査の結果を待っている状況だという。2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すカブスに、通算152勝の実績を誇るベテラン左腕が加入する。

今季のハメルズは20試合に先発して5勝9敗、防御率4.72という成績。日本時間6月20日の時点では防御率3.41をマークしていたが、その後は5試合連続で4失点以上と打ち込まれ、防御率が5点近い水準まで悪化してしまった。ホームでの10先発では1勝7敗、防御率6.41と苦戦している一方、ビジターでは10先発で4勝2敗、防御率2.93と好成績を残しており、カブスの本拠地リグリー・フィールドでは2015年にノーヒッターを達成した実績もある。こうした実績もあり、カブスはハメルズの復調を計算に入れているようだ。

カブスは故障離脱中のダルビッシュ有に戦列復帰のめどが立っていないため、ジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、カイル・ヘンドリックス、ハメルズ、タイラー・チャットウッドの5人で先発ローテーションを形成することになる。安定したピッチングを続けているのはレスターだけという状況であり、ブリュワーズとの熾烈な地区優勝争い、そしてその先の戦いを制していくためには、新加入のハメルズはもちろん、その他の先発投手にもより一層の奮起が求められるだろう。

ハメルズの対価としてレンジャーズが獲得する選手は現時点では明らかになっていないが、A級でプレイする23歳右腕のロリー・レイシーが交換要員に含まれることが有力視されている。昨年のドラフトでカブスから11巡目(全体345位)指名を受けてプロ入りしたレイシーは、今季ここまでA級とA+級で計18試合(うち12先発)に登板して5勝2敗、防御率2.45という成績を残している。

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