ブレーブスが3選手との交換でレッズから大砲・デュバルを獲得

日本時間7月31日、ブレーブスはルーカス・シムズ、マット・ウィスラー、プレストン・タッカーの3選手をレッズへ放出し、アダム・デュバルを獲得するトレードが成立したことを発表した。デュバルは2016年から2年連続で30本塁打以上を放ち、2016年にはオールスター・ゲームにも選出された右の大砲。フレディ・フリーマンを中心とするブレーブス打線に厚みをもたらしてくれそうだ。

今季のデュバルはここまで105試合に出場して打率.205、15本塁打、61打点、OPS.685という成績。本塁打や打線の生産ペースは決して悪くないものの、率系のスタッツが軒並み悪化し、出塁率に至っては.286という低水準となっている。今季のレッズはデュバルのほか、ビリー・ハミルトン、スコット・シェブラー、ジェシー・ウィンカーとレギュラー級の外野手を4人抱えていたため、2年連続30本塁打のデュバルですら不動のレギュラーというわけにはいかず、併用が続いている状況だった。

デュバルの左右別の成績を見ると、右投手からは10本塁打を放っている一方で打率.199、出塁率.269、OPS.656と悲惨な数字が並んでいる。一方、左投手に対しては打率.224、5本塁打、出塁率.333、OPS.769と対右投手を大きく上回る成績を残しており、ブレーブスでは対左投手中心の起用となる可能性が高い。相手先発投手が左腕の場合は、左投手に苦戦している正中堅手のエンダー・インシアーテをスタメンから外し、センターにロナルド・アクーニャJr.、レフトにデュバルが入る形になるのではないだろうか。

レッズへ移籍するのはいずれもメジャー経験がある3選手。24歳のシムズは今季メジャーで6試合に登板して防御率7.84に終わっているものの、AAA級では15試合(うち14先発)で防御率2.84をマークしている。25歳のウィスラーは今季メジャーで7試合(うち3先発)に登板して1勝1敗、防御率5.40をマーク。メジャー1年目の2015年に8勝、翌2016年に7勝を挙げた実績がある。タッカーは控え外野手として62試合に出場し、打率.256、4本塁打、OPS.752をマーク。アストロズ時代の2015年に13本塁打を放ったように、パンチ力が魅力の外野手だ。

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