レンジャーズのクローザー・ケラがトレードでパイレーツへ

日本時間7月31日、パイレーツは後日指名選手2名との交換でレンジャーズからキーオニー・ケラを獲得した。ケラは今季からレンジャーズのクローザーを務めるようになり、今季ここまで25度のセーブ機会で24セーブをマーク(成功率96%)。パイレーツはオールスター左腕のフェリペ・バスケスがクローザーを務めているため、ケラはセットアップ役に回ることになりそうだ。

2015年にメジャーデビューを果たしたケラは現在25歳。今季はここまで38試合に登板して3勝3敗24セーブ、防御率3.44をマークしている。日本時間7月25日のアスレチックス戦で同点弾を浴びてセーブに失敗し、開幕からの連続セーブ成功が23でストップしてしまったものの、まだ今季のセーブ失敗はこの1度だけであり、セーブ機会では安定したパフォーマンスを続けている。

ケラは右打者を打率.125とほぼ完璧に封じる一方で、左打者には打率.321と打ち込まれており、左の好打者にぶつけるには不安が残る。そのため、試合終盤に右打者が多く登場するイニングで登板するケースが多くなりそうだ。もちろん、クローザーのバスケスが連投などで使えない場合には代役を務めるケースも出てくるだろう。

また、ケラは今季が年俸調停1年目のシーズンとなっており、フリーエージェントとなるのは早くても2020年のシーズン終了後。パイレーツは少なくとも2年半、ケラを保有できることになる。交換要員の詳細は判明していないが、パイレーツにとっては今季のみならず、来季以降の戦いも見据えた戦力補強になったと言えるだろう。

パイレーツは日本時間7月31日の試合開始前の時点で地区首位のカブスから7ゲーム差の地区3位につけており、ワイルドカード圏内とは4ゲーム差。まだまだポストシーズン進出の可能性は残されているだけに、今回のトレードがチームを勢いづけることになるか注目だ。

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