西武が野球復興に向け海外へ用具寄付 武隈「普及、発展に役立てば」

西武が海外へ野球用具を寄付するプロジェクト「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」を31日より開催

寄付の受付は7月31日~9月9日までのホームゲーム開催日

 西武が2013年より、野球振興を目的として行なっている海外へ野球用具を寄付するプロジェクト「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」が、31日の対ソフトバンク戦より開催される。

 ファン、選手、球団が一体となって実施されてきたこの試みは、過去5年で6か国へ約2万4500点の野球道具が寄付され、それぞれの国での野球振興に役立てられた。

 今年の寄付先は、国内の野球場が日本政府や団体の支援により、2012年5月に建設されるなど、野球環境は日本と深い関わりがあるスリランカ民主社会主義共和国(以下スリランカ)。日本でアマチュアの審判としても活躍されているスジーワ・ウィジャヤナーヤカさんが橋渡し役となり、スリランカ国内の野球普及・振興に対する取り組みが活発化してきている同国への野球用具寄付が実現する運びとなった。

 スリランカ野球連盟は現在WBSC世界ランキング40位(アジアランキング7位)。近年は高校生以下のチームが増えており、学校のクラブだけで約30チーム、国内全体で約70チームが活動している。しかし、野球用具に関しては、国内で手に入らず、海外からの寄付などに頼っている状況だ。

スリランカの子供たちが思い切り野球ができる環境を整えるために…

 スリランカの子どもたちが思い切り野球をプレーすることができる環境を整え、現在使用していない野球用具を預かり、スリランカの子どもたちに届けたい。そして、いつか国内外でプロ野球選手が誕生することが願いだという。さらに、寄付された野球用具の一部は、昨年まで本活動で用具の支援を行っていたマレーシアへ、継続支援を行なっていくことも併せて発表された。

 選手会を代表し、武隈祥太投手は「野球競技の普及、発展に役立てばと思い、僕たちも用具を寄付させていただきます。皆さんも現在、使用していない用具がありましたら是非お持ちよりください。ご協力お願いします」と、多くのファンへの協力を呼びかけている。

 メットライフドームでの寄付受付は7月31日~9月9日までのホームゲーム開催日。試合開始2時間半前から試合開始1時間後まで。8月28日、29日の群馬・大宮での試合でも、寄付を受け付ける。なお、野球用具や運動靴を寄付していただいた方へ、西武球団よりメットライフドームで行われる主催試合の観戦券などをプレゼントされる。

 ※詳しくは球団HPでご確認を。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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