レアル・マドリーからユヴェントスに電撃移籍したクリスティアーノ・ロナウド。
まだ補強や人員整理は終わっていないはずだが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督がどうチームに組み込むのか注目される。
ここでは、『Squawka』による「ロナウドを加えたユーヴェ攻撃陣のありえる布陣」を見てみよう。
その1:アッレグリ好みのチョイス
指揮官が4-2-3-1システムを好んでいることを考えれば、ロナウドはインサイドフォワードで起用されるかもしれない。レアル時代にゴールを量産した3トップ“BBC”での役割に似たものだ。
ゴンサロ・イグアインはカリム・ベンゼマと同様の役割をこなせる。自分が下がることでロナウドとドウグラス・コスタを裏に飛び出させたり、相手DFを引き連れることで2人へのスペースを作り出す役割を。
そして、パウロ・ディバラは同胞であるイグアインと密接に連携するだろう。彼はレアルにおけるイスコのような役割を演じ、ボールを貰ってDFラインにギャップを作り出したり、ウィンガーたちのランを引き出す。
ロナウドはディバラたちとプレーし輝くことができるだろう。だが、ロナウドが主役になることを望めば、(アシスト役に回る)ディバラの得点力はにぶるかもしれない。
よって、アッレグリの問題は、イグアイン、ディバラ、ロナウドを組み合わせるシステムを見つけ出すことだ。
その2:ロナウドが好むチョイス
ロナウドはそのキャリアの大部分をほぼフリーロールの左ウィングとしてプレーしてきた。
その後、センターフォワードへと変身した彼はもうひとりのFWと並んでプレーすることを好んでいる。
ゴンサロ・ゲデスらと組んだ今W杯では、守備の役割をほぼ免除され、それによって攻撃のためのエネルギーを溜めることができた。
結局のところ、ロナウドはウィングよりもセンターでプレーしたほうが相手に脅威を与えることができるはず。
イグアインと並ぶこのフォーメーションでは、彼と連携して働くことになるだろう。かつてレアルでともにプレーした経験を持つイグアインは下がることでCBを釣り出し、ロナウドが飛び込むためのスペースを作り出す。
また、ロナウドのランには正確なパスといいビジョンが必要なので、ディバラとフェデリコ・ベルナルデスキの配球もシステム的に必須になるだろう。
その3:もうひとつの選択肢
前述のように、アッレグリは4-2-3-1を好む。よって、指揮官はロナウドを最前線に配置したがるかもしれない。中盤からの支えを一手に受けることで、いい選択になりうる。
ドウグラス・コスタやディバラ、フアン・クアドラードらがロナウドの後ろで走り回ることで、CR7はファイナルサードで自由に振る舞えるだろう。逆にロナウドが落ちることで、味方が走り込むスペースを作ることも。
このシステムならば、アッレグリはMFたちを本来のポジションに配置できる。去就が不透明なイグアインを除く形になるが、ディバラとロナウドはパートナーシップを形成し、互いにゴール奪取の責務を分割できるかもしれない。
ディバラはアッレグリにとって肝入りであり、彼が輝きを放つ役割を指揮官が捨て去ることはまず考えにくい。このシステムならば、ロナウドとディバラの2人はうまくフィットしうる。
1トップの役目を果たすためにはファイナルサードで多くのランが必要になるだろうが、33歳になったロナウドは全くの衰え知らずだ。
ユヴェントスはレアルとのICCなどを戦った後、来月19日にキエーヴォとのセリエA開幕戦を迎える。