若手選手が躍動したカージナルス 逆転勝利で貯金2

【ロッキーズ3-6カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

カージナルスは先発のルーク・ウィーバーが3回途中2失点でマウンドを降りたものの、そのあとを継いだ5人の新人投手たちが合計6回1/3を投げてロッキーズ打線を2安打1得点に封じる好リリーフを披露。打線でもハリソン・ベイダーやタイラー・オニールといった若手選手たちが躍動し、6対3で逆転勝利を収めた。2点ビハインドの3回裏にポール・デヨングのタイムリーで1点差としたカージナルスは、4回裏にダニエル・ポンセデレオンの内野ゴロの間に同点とし、6回裏には代打・オニールのタイムリーで勝ち越しに成功。8回裏にはヤディアー・モリーナのタイムリー二塁打などで3点を奪い、ロッキーズを突き放した。2番手のポンセデレオンは3回表二死二、三塁のピンチを切り抜け、2回1/3を無失点に抑える好投。1イニングを無失点に抑えた3番手のオースティン・ゴンバーがメジャー初勝利をマークした。

モリーナとマーセル・オズーナがそれぞれ3安打を放つなど、主力選手の働きも目立ったカージナルスだが、この試合の主役は投打の新人選手たちだった。ウィーバーが降板したあとに登場したポンセデレオン、ゴンバー、ダコタ・ハドソン、ジョーダン・ヒックス、マイク・マイヤーズの5投手はいずれもルーキー。マイヤーズ以外の4投手は今季メジャーデビューを果たしたばかりだが、ロッキーズに1点も与えない見事なピッチングでチームの勝利に大きく貢献した。打線では2年目のデヨングが反撃開始の狼煙となるタイムリーを放ち、同じく2年目ながら新人王の資格を残すベイダーは3安打と好走塁で存在感を発揮。今季デビュー組のオニールとヤイロ・ムニョスもそれぞれ1安打を放ち、特にオニールのヒットは貴重な勝ち越しタイムリーとなった。

先日、不振が続くリリーフ陣からグレッグ・ホランドとタイラー・ライオンズを戦力外とし、トレード市場では正中堅手のトミー・ファムをレイズへ放出するなど、引き続きポストシーズン進出を目指すための戦力を残しつつも、来季以降を見据えた動きを見せ始めているカージナルス。多くのルーキーを含む若手選手たちの活躍は、現在のチームにとって、そしてチームの将来にとって、この上なく明るい材料となったに違いない。

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