スティーブンソンが代打同点弾 ナショナルズ逆転勝利

【フィリーズ4-10ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

ダニエル・マーフィーとマット・アダムスを放出したナショナルズは、ロースターの空白を埋めるためにAAA級シラキュースからアンドリュー・スティーブンソンとエイドリアン・サンチェスを昇格させた。サンチェスに出場機会はなかったが、スティーブンソンはフィリーズに逆転を許した直後の6回裏一死一塁、2点ビハインドの場面で代打で起用されると、フィリーズ3番手のビクトル・アラーノのスライダーを捉え、メジャー初本塁打となる1号同点2ランをセンター左へ叩き込んだ。この一発で勢いに乗ったナショナルズは、続くウィルマー・ディフォーにも4号ソロが飛び出して逆転に成功。その後も着実に得点を重ね、10対4で勝利を収めた。

現地時間8月21日の午後2時半ごろ、AAA級シラキュース監督のランディ・ノーアはスティーブンソンにメジャー昇格を告げた。スティーブンソンはノーアにフライトの時刻を尋ねようとしたが、ノーアはスティーブンソンにフライトが見つからなかったことを告げ、スティーブンソンは6時間かけて車でナショナルズ・パークへやってきた。スティーブンソンが球場に到着したのは雨天により試合が中断していた3回。デーブ・マルティネス監督はスティーブンソンに「昇格おめでとう。君はこの試合で出番があると思うよ」と告げたというが、6回裏に代打で登場したスティーブンソンは試合の流れを変える同点弾を放ち、チームの勝利に大きく貢献したのだった。「代打でも守備固めでも、チームの助けになるなら何でもするつもりだった」とスティーブンソン。「出場機会を得られて良かったよ」と嬉しそうに試合を振り返った。

© MLB Advanced Media, LP.