パイレーツ打線が中盤に爆発 タイオン2失点完投勝利

【パイレーツ10-2ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

初回にスターリング・マーテイの17号ソロで先制したパイレーツは試合中盤に打線が爆発。4回表に4点、5回表に5点を追加し、一気にロッキーズを突き放した。ロッキーズ先発のチャド・ベティスが5回途中9失点でノックアウトされたのとは対照的に、パイレーツ先発のジェイムソン・タイオンは序盤から安定したピッチング。9回107球を投げて奪三振は3つどまりだったものの、打たせて取るピッチングでロッキーズ打線を翻弄し、今季9勝目(8敗)を完投勝利で飾った。タイオンの完投は今季2度目。日本時間4月9日のレッズ戦で完封勝利をマークして以来となった。

完投勝利で9勝目をマークしたタイオンは「今日はツーシームが本当に良かった。そのおかげでピッチングが楽になったよ」と自身の好投を振り返った。「今日は試合を通して速球のコマンドが安定していた。だから積極的にストライクを投げることができたんだ。カーブはいつものようなキレがなかったけど、速球が良かったおかげで相手打者はカーブにも手を出してくれたね」とタイオン。ロッキーズ先発・ベティスとの対戦は「癌を克服した投手同士の対戦」ということで注目を浴びたが、見事に投げ勝った。タイオンはこれで自己新記録となる9勝目。自身初の2ケタ勝利に王手をかけた。

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