安倍内閣の支持・不支持率は均衡へ。立憲民主党の支持は下落|8月 世論調査まとめ

8月第1週に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関3社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
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<参考>
NHK 世論調査(8月3-5日実施、回答数1,205)
朝日新聞 世論調査(8月4‒5日実施、回答数1,928)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(8月4‒5日実施、回答数1,200)

安倍内閣への支持・不支持率の差が縮まり、均衡状態へ

「安倍内閣を支持しますか?支持しませんか?」といった旨の内閣支持・不支持率について3社を比較すると、朝日新聞の調査とJNN(TBSテレビ)の調査ではやや不支持率が減少し、NHKの調査では支持率が減少するという形になりました。

NHKの調査では、先月7月6日・8日の調査では4ヶ月ぶりに支持率(44%)が不支持率(39%)を上回っていましたが、今月行われた調査では支持率が3ポイント低下の41%、不支持率は2ポイント上昇の41%となり、支持率と不支持率が並びました。

JNN(TBSテレビ)の調査では、支持率は7月7日・8日時点の調査と比較すると0.7ポイント上昇の43.8%、不支持率は1.8ポイント低下の54.0%となり、逆転こそしませんでしたが、支持率が上昇傾向となっています。朝日新聞の調査では、先月7月14日・15日に行われた調査と比較して安倍内閣の支持率は38%と変わりませんでしたが、不支持率が2ポイント減少し41%となりました。不支持率がまだ上回ってはいるものの、差は3ポイントとなっています。

自民党支持率は変わらず。立憲民主党は3社すべてで下落

政党ごとの支持率に目を通すと、自民党には大きな変化は見られませんが、衆院で野党第一党の立憲民主党は3社の調査すべてで先月から支持率の下落を見せています。NHKの調査では1.9ポイント、JNNの調査では0.5ポイント、朝日新聞の調査では2ポイントの下落を見せました。

朝日新聞の調査では、「あなたは、自民党に対抗する勢力として、いまの野党に期待できますか。期待できませんか」と聞いています。この問いに「期待できる」と回答した人は11%、「期待できない」と回答した人が80%となっており、立憲民主党以外も含めた野党への期待の声が薄いことがわかります。

このほか、朝日新聞の調査では「あなたは、安倍さんが大きな力を握る『1強政治』は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。」と聞いていますが、これに対しては「よいことだ」と回答した人は17%で、69%が「よくないことだ」と回答しています。自民党に対抗する勢力として野党への期待は薄いものの、「1強政治」には批判的な意見が多いことも明らかになっています。

9月4日には参院第一党の国民民主党の代表選が予定され、9月20日には自民党の総裁選が予定されています。与野党ともに国民からどのような評価を受けるかに注目が集まります。なお、選挙ドットコムでは自民党総裁選に向けて各種解説コンテンツを掲載しています。ぜひあわせてご覧ください。
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<参考>
NHK 世論調査(8月3-5日実施、回答数1205)
朝日新聞 世論調査(8月4‒5日実施、回答数1928)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(8月4‒5日実施、回答数1200)

(データ分析・執筆協力:若林良)

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