アスレチックスが守護神補強 ツインズからロドニーを獲得

8月を迎えてもメジャーリーグではトレードが可能であり、ポストシーズンを目指すチームにとって大事な時期が続く。ワイルドカードでのポストシーズン進出を目指すアスレチックスはツインズとのトレードで守護神のフェルナンド・ロドニーの獲得を発表した。

通算325セーブを挙げているロドニーは今季46試合に登板して3勝2敗25セーブ 防御率3.09の成績を残している。現在、チームリリーフ防御率3.28のア・リーグ13位と苦しんでいるだけに経験豊富な右腕に白羽の矢が立った。メジャー16年目を迎えたロドニーにとってこれで10球団目の所属となり、ア・リーグ西地区は2015年途中まで在籍していたマリナーズ以来となる。最近の月別成績をみてみると7月は防御率4.38と苦戦したものの、8月はここまで4試合無失点、3セーブを挙げて好調を維持している。

アスレチックスが守護神放出の見返りとして獲得したのは21歳右腕のダコタ・チャルマーズ。2015年のドラフト3巡目で入団したチャルマーズは現在は1Aに所属し、ここまで2試合に登板している。今季はトミー・ジョン手術を受けたために来季まで復帰を待つことになるが、元々は90マイル中盤の直球を武器に奪三振の能力に長けており、マイナー通算では121回1/3を投げて137奪三振を記録した有望選手だ。

8月末まで選手登録をすれば7月のトレード期限を過ぎて移籍した選手でもポストシーズンに出場することができる。チームがこのままワイルドカードを獲得した場合はアスレチックスのユニフォームを着て世界一を座を目指すことが可能となる。一方でツインズは地区2位ではあるが、首位のインディアンスとは11ゲーム差をつけられており、ポストシーズンは厳しい状態にある。この理由もあり、ロドニーを放出することを決めた。果たして今回のトレードが両球団にとってプラスと働くかどうか、秋以降が1つの目安となるだろう。

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