東京地区敷板市況、7万円超え

需要旺盛、玉確保に苦慮

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 敷鉄板(敷板)は建築、土木関連など全国的に需要が旺盛な一方で供給量が限られ、敷板扱い筋の中には国内、海外ソースを問わず、玉の確保に苦慮するところも。こうした需給タイト化を背景に、敷板市況はこれまで上伸基調をたどり、東京地区では足元トン7万1500~2千円どころ(穴あけ無し、置場換算)が実勢となっている。

 首都圏の建築再開発案件やオリンピック絡みの都市インフラ整備に関する土木工事現場では、敷板の引き合いが相変わらず堅調だ。

 また、全国各地で発生した地震や豪雨といった甚大災害後の復旧・復興工事現場でも敷板を必要としており、特に被災規模の大きい地域・エリアでは迅速な復旧に向け、敷板の確保は急を要する。

 主に中国からの輸入敷板を扱う商社・流通によれば「いまは旺盛な敷板需要に供給(玉の確保)が追いつかない状態が慢性的に続いている」「入着前に、手当てした分の大半が成約してしまう状況」などと言った声も聞かれる。やや過熱気味とも思われるが「全量が実需につながっている。オリンピック開催を間近に控え、いよいよ関連工事が本格化するタイミングと各地で相次ぐ災害復旧工事とが重なってしまったようだ」と指摘する。

 国内メーカーは目下、厚板ミルがフル操業しており、敷板の圧延量は限られる。中国を中心とした海外ソースも、アジアや欧米の景気回復を背景にロールはタイトな状況のようで、こうした需給のひっ迫状況が、敷板相場を押し上げている。

 メーカーネットについても国内、海外ともに値上がりが顕著だ。特に中国材の先物価格は早くにトン7万円際に到達しており、アジア相場をけん引。今のところ値崩れ懸念は薄いとみられる。

 地区敷板販価(市況)はトン6万円台がほぼ払しょくし、大半が7万円超えとなっているもよう。今後の市況動向については、中国の輸出価格の成り行きが大きなカギを握りそうなだけに注視が必要だが、需要面がしっかりしていることから現行値圏内を下限にしばらくは強基調で推移するとの見方が有力だ。