大変革のWEC2019/20年暫定カレンダー発表。最終戦は2020年ル・マン24時間、日本戦は2019年10月

 WEC世界耐久選手権を運営するACOフランス西部自動車クラブは8月17日、2019/20年シーズンの暫定カレンダーを発表した。2019年9月のシルバーストン戦を皮切りに、2020年6月のル・マン24時間までの全8戦で構成される。

 2017年にファンを対象に行なった調査をもとに構成したというカレンダー、最大のトピックスはシーズン開幕がこれまでの4~5月から9月に変更され、ル・マン24時間がフィナーレを飾る最終戦に組み込まれたこと。

 またレース時間についても、4時間耐久と6時間耐久、8時間耐久の3形態が用意されたほか、ブラジルのサンパウロやバーレーンがカレンダーに復活している。

 日本戦はシリーズ第2戦として2019年10月13日、富士スピードウェイで6時間耐久レースとして行われる。

 この暫定カレンダーはFIAのWECコミッションに提出された後、10月12日にフランス・パリで行われるFIA世界モータースポーツ評議会で承認される見込み。

「これまで親しんできたものを保ちながら、世界中にいる多くのファンが望むような形でカレンダーを提示できることをうれしく思う」と語るのはACOのピエール・フィヨン代表。

「WECはル・マン24時間を礎として、もっとも激しい競争が繰り広げられ、かつオープンなチャンピオンシップとして、自動車メーカーにとっては自分たちの製品をPRする最高の場でもあり続ける」

「レースフォーマットを変更したことは過去に立ち返ったように受け止められるかもしれないが、我々は持続可能でエキサイティングなチャンピオンシップを維持し続けるために前を見据え続ける」

「新たなWECは2019年9月にシルバーストンで幕を開ける。その瞬間が待ち遠しいよ」

 WECのジェラルド・ヌブーCEOも「当然ながら、我々はシリーズパートナーや参加者たちと協議を行い、このカレンダーは我々はもちろん、ファンにとっても喜ばしいものになると確信している」と述べている。

「我々の目標は2020/21年カレンダーにイベントを追加し、少なくとも月に1戦はレースを開催し、(ファンからの)関心を保つことだ」

■2019/20年 WEC世界耐久選手権暫定カレンダー(8月17日時点)

Rd. Day Circuit/Country Race Distance

1 2019年9月1日 シルバーストン/イギリス 4時間

2 2019年10月13日 富士スピードウェイ/日本 6時間

3 2019年11月17日 上海国際サーキット/中国 4時間

4 2019年12月14日 バーレーン/バーレーン 8時間

5 2020年2月1日 サンパウロ/ブラジル 6時間

6 2020年3月 セブリング/アメリカ 1000マイル(8時間)

7 2020年5月3日 スパ・フランコルシャン/ベルギー 6時間

8 2020年6月13~14日 ル・マン/フランス 24時間

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