WEC:母国レースに臨むバトン、目標は「F1で上がれなかったシルバーストンの表彰台」

 WEC世界耐久選手権の最高峰クラス、LMP1に参戦中のSMPレーシングに、第2戦ル・マン24時間から加わったジェンソン・バトンが母国イギリスラウンドのカンファレンスに登場し、8月17日の走行初日の感想などを語った。

 2009年のF1ワールドチャンピオンであるバトンは2018年、自らの活動の場を日本のスーパーGT500クラスに移したことで話題を集めたが、同時に2018/19年のWEC“スーパーシーズン”に(第1戦を除いて)フル参戦することを発表。
 
 WECデビュー戦となったル・マン24時間を経て迎えた今季第3戦シルバーストンでは、バトンが2016年以来、2年ぶりに母国イギリスで世界選手権を戦うということで、ふたたび注目を集めている。

11号車BRエンジニアリングBR1・AERに乗り込むジェンソン・バトン

 そんなバトンは17日、計2回のフリープラクティス終了後のカンファレンスに登場すると、母国凱旋レースについて次のように語った。
 
「シルバーストンで走るのはいつも特別な気分だ。こことスパと鈴鹿は特にね。イギリスでレースをするのは久しぶりだ。また戻ってくることができてうれしいよ」

 今戦からチームが走らせるBRエンジニアリングBR1・AERはエアロキットが変更されているが、これについては「ボディキットはハイダウンフォース仕様になっている。初めて走るセットだからバランスを煮詰める必要があるけど、走り出しの感触は問題なかった」とコメント。

「ただ、コースインしたとき路面がマーブルで汚れていて少し苦労した。この週末はピックアップへの対処が課題になりそうだね」

 最後に週末の目標を尋ねられると、「僕は17年間F1で戦ってきたけど、このシルバーストンでは一度も表彰台には上がることができなかった」とバトン。
 
「この週末、表彰台に上がることができたら“歴史的”なことになるし、それを目標としてここに乗り込んできた」と力強く語った。

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