【MLB】大谷翔平、新人王の可能性は…米敏腕記者「二刀流のプレーを無視できる?」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

敏腕記者のローゼンタール氏が指摘「二刀流であることは重要」

 エンゼルスの大谷翔平投手はここまで打者として78試合に出場し、打率.275、15本塁打、43打点、OPS(出塁率+長打率).898と好成績を残している。また、現在“離脱中”の投手としても9試合登板で4勝1敗、防御率3.10、49回1/3で61奪三振をマーク。右肘靭帯損傷からの二刀流復活は間近に迫っている。

 1年目でメジャーに衝撃を与えている大谷だが、負傷離脱もあり、今季のア・リーグ新人王は現時点でヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手が本命と見られている。ただ、投手として復帰し、シーズン終盤に再びマウンドでも圧巻のパフォーマンスを見せれば、まだ受賞の可能性はあると米国の敏腕記者は予想している。

 米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、スクープを連発することで有名。このたび、MLBネットワークの番組に出演し、ア・リーグの新人王レースについて「アンドゥハーに違いないと言う人もいます。アンドゥハーは素晴らしいシーズンを送っています。長打が60本です。ルーキーで60本です。グレイバー・トーレスも良いですが、私は彼を候補には入れません」と説明。同じヤンキースの超有望株で、後半戦に入って失速したトーレスはすでに新人王レースから“脱落”したと見ている。

 打率.310、21本塁打、72打点、60長打というアンドゥハーの成績は、確かに圧巻だ。ただ、ローゼンタール氏は司会者から「オオタニを彼ら(アンドゥハーとトーレス)と同じレベルに入れてみましょうよ」と振られると、「もちろんです」と即答。そして、投手として復帰してからのパフォーマンスが鍵になると予想した。

「彼の二刀流のプレーを無視できますか?」

「オオタニは二刀流としてプレーしています。それは無視できません。彼は約1か月離脱しました。ヤンキースのアンドゥハーは初日からずっとプレーしていて、本当に良いプレーを見せています。しかし、オオタニは二刀流としてプレーしています。彼はアンドゥハーよりも良い打者です。彼は守備をしません。それは分かっています。しかし、彼が投手として9月に復帰し、素晴らしい投球をしたとしたらどうでしょうか? 彼の二刀流のプレーを無視できますか? 彼が二刀流だということは重要なのです」

 野手としてはDHで出場するため、大谷は守備でチームに貢献することはできない。その点ではアンドゥハーに負けているが、投手としてのパフォーマンスをどう見るかで評価は変わってくる。打撃ではアンドゥハーよりも大谷が上と明言した上で、二刀流というスペシャルな才能は見過ごされるべきではないとローゼンタール記者は主張している。

 最後の1か月で大谷が投手としても圧巻のパフォーマンスを見せ、開幕直後のようにメジャーの話題をさらうようになれば……。本命のアンドゥハーを脅かす存在となることは間違いない。(Full-Count編集部)

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