メッツ・デグロムが25先発連続3失点以下の新記録樹立

【メッツ4-2ドジャース】@ドジャー・スタジアム

開幕から安定感抜群のピッチングを続けるジェイコブ・デグロム(メッツ)がメジャー新記録を樹立した。初回にジャスティン・ターナーに12号ソロを浴びてドジャースに先制を許したデグロムだが、6回109球を投げて打たれたヒットは2本だけ。6回2安打1失点の好投で両リーグトップの防御率は試合前の1.681から1.676へと向上した。これでデグロムは25先発連続3失点以下となり、チームの先輩であるドワイト・グッデンが防御率1.53をマークした1985年に記録した24先発連続3失点以下のメジャー記録を更新。残念ながら打線の援護がなく、またしても勝利投手にはなれなかったが、チームは1対1の同点で迎えた9回表にブランドン・ニモの16号3ランで勝ち越しに成功し、4対2で勝利を収めた。

メッツのミッキー・キャラウェイ監督は6回1失点の好投でメジャー新記録を樹立したデグロムを「彼は球界でベストの投手だよ」と絶賛した。防御率1.68が両リーグトップであるだけでなく、230奪三振、投球回数188イニング、WHIP0.96はいずれもリーグ2位。被打率.204もリーグ4位にランクインし、被本塁打9本は規定投球回に到達している投手のなかで唯一の1ケタである。これだけのピッチングをしているにもかかわらず、打線との相性が悪く、今季ここまで8勝8敗。この試合でもデグロムの登板中にメッツが奪った得点はデグロムが自らタイムリーで叩き出した1点のみだった。2ケタ勝利到達すら怪しい状況だが、デグロムはサイ・ヤング賞の有力候補に挙げられている。リリーフ投手を除けば2ケタ勝利未到達や勝率5割以下でのサイ・ヤング受賞は過去に例がないだけに、デグロムが素晴らしいピッチングを続けているとはいえ、球界に大きな議論を巻き起こすことになりそうだ。

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