アサヒビールが寄付 潜伏キリシタン世界遺産保全に

 アサヒビール長崎支社は12日、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の保全に役立ててもらおうと、売り上げの一部の約150万円を県などに寄付した。
 アサヒビールは2013年から2年間、県内で売れた主力商品「アサヒスーパードライ」(350ミリ)1本につき1円を保存整備活動に寄付した。15年以降は長崎支社が独自に支援。今年は6月販売分から、県に100万円、NPO法人世界遺産長崎チャーチトラストに約50万円をそれぞれ贈った。13年以降の寄付総額は約1030万円になった。
 県庁を訪問した古川充彦支社長は「登録はゴールではなく、永く後世に伝えていくためのスタート。引き続き支援させていただく」とあいさつ。中村法道知事は「有効に使わせていただく」と述べ、同支社に感謝状を贈った。

寄付金を贈った古川支社長(右)=県庁

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