イングランドではリヴァプール、イタリアではユヴェントス、ドイツではバイエルン、フランスではパリ・サンジェルマンと、今季は開幕から無敗のチームが目立っている。このロケットスタートに各クラブのサポーターは歓喜しているだろうが、リーグ全体の盛り上がりで見るとどうなのか。
スペイン『MARCA』が特集しているが、プレミアリーグのリヴァプールを除けば面白味がないと言えよう。リヴァプールが強いのは開幕前から分かっていたことだが、6連勝スタートは予想を上回っていた。とはいえプレミアではチェルシー、マンチェスター・シティも順調に勝ち点を積み重ねており、まだ今後どうなるかは分からない状況だ。
問題なのはセリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アンだ。ユヴェントスは今夏にクリスティアーノ・ロナウドを加えたが、同メディアは他クラブとの差が単純に開いただけと伝えており、もうユヴェントス独走で今季は決まってしまいそうな勢いだ。
バイエルン、PSGが国内を支配しているのはいつものことで、バイエルンは指揮官がニコ・コバチに代わっても問題はなかったようだ。しかもシャルケ、レヴァークーゼンといった昨季上位陣に元気がない。PSGも同じで、昨季までライバルだったモナコが早々に躓いている。この両リーグはすでに結果が見えていると言っていいだろう。
タイトルレースの行方が分からないのはプレミア、バルセロナとレアル・マドリードが勝ち点で並んでいるリーガ・エスパニョーラくらいか。ユヴェントスやPSGのようなスター軍団は見ていて楽しいが、リーグ全体で見ると冷めたものになってしまっている。