「まさに小さな巨人。一級線で活躍する160cm台の選手5人」

この世に存在している大半のスポーツでは、身長が高い方が有利だと言われている。サッカーも例外ではなく、特に空中戦の面で体格差が顕著に表れる競技だ。

しかし、160cm台という小さな体でも自分なりの武器を活かしてワールドクラスであり続け、ビッグクラブで活躍する選手たちがいる。今回はそんな「小さな巨人」たちを紹介しよう。

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ロレンツォ・インシーニェ (163cm)

正確なシュートと鋭いドリブル、繊細なパスで得点とアシストを量産するナポリのエース。イタリア代表でも10番を背負う世界を代表するアタッカーだ。

ユース時代もナポリでプレーして、プロデビューしてからもローン移籍を除けばナポリ一筋を貫き、サポーターからは「ナポリのアイドル」と言われている。

少年時代には父親が失業したため、アルバイトをして家計を助けながら練習に明け暮れていた、というエピソードからも人柄の良さが見て取れる。

ベルナル(163cm)

“東欧のブラジル工場”とも呼ばれるウクライナの名門シャフタール・ドネツクで活躍し、今夏にエヴァートンに移籍金0でやって来た26歳のFW。

セレソン(ブラジル代表)にも若くして選出され、2014年のワールドカップにも招集された。

ブラジル人らしいスピードのあるドリブルと高い質のクロスが武器である。

今シーズン、トップクラスの選手を立て続けに獲得して戦力アップを果たしたエヴァートンで定位置の確保を目指す。

エンゴロ・カンテ (168cm)

世界で最も愛されているサッカー選手の1人。異常なまでのボール奪取能力と予測力、献身的なカバーリングをピッチ上で体現し続ける守備的MFである。

今シーズンはクラブでの戦い方が大きく変わり、ゴール前に顔を出す回数が増えるなど新たな役割を担っている。

チェルシーDFアスピリクエタに「私服がダサい」と言われたり、終電を逃してサポーターの家に泊まったり、フランス時代にはスクーターで練習に来るなど、お茶目すぎる一面が人気。

ライアン・フレイザー (163cm)

イングランドのボーンマスでプレーするスコットランド代表FW。

超が付く小柄な選手だが、昨シーズンのプレミアリーグの中盤で発表されたスピードランキングでは20位に見事ランクイン。1位のサネとは時速0.7km差まで迫っていたほどだ。

ベルナルと並んで、いまプレミアリーグに在籍する選手の中で最も背の低いプレーヤーである。

クラブでは4-4-2の左サイドハーフでの起用が続き、カウンターでのサイドアタックをそのスピードに託されている。

中島翔哉 (164cm)

ロシアワールドカップ前のマリ戦で絶大なインパクトを残した24歳の技巧派MF。

所属先のポルティモネンセでは、自身の誕生日が8月23日ということから背番号を23にしていた(今季から10番に変更)。

先日のヴィトーリア・ギマランエス戦で2ゴール1アシストと大活躍。スペインの名門セビージャがスカウトを派遣し、視察に訪れていたというニュースも流れるほどだった。

得点に貪欲な姿勢を見せ続ける彼が目指すのは、ハリルホジッチ監督の解任などで叶わなかった日本代表への定着、そして絶対的なエースの座だ。

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