ヤンキース 今オフのトップターゲットは左腕・コービンか

ポストシーズン敗退から2日が経過し、ヤンキースの周辺では来季に向けての補強の噂が聞こえ始めている。先発投手の補強が急務と目されるなか、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによるとダイヤモンドバックスからフリーエージェントとなるパトリック・コービンがヤンキースのトップターゲットとなる可能性があるようだ。

現在29歳のコービンは、今季ダイヤモンドバックスでキャリアベストのシーズンを過ごした。勝ち星(11勝)は自己ベスト(2013年と2017年の14勝)に届かなかったものの、自身2度目の200投球回を達成し、防御率3.15、246奪三振、WHIP1.05はいずれも自己ベストを大幅に更新。2014年のトミー・ジョン手術からようやく完全復活を遂げ、2013年以来自身2度目となるオールスター・ゲーム選出も果たした。

ダイヤモンドバックスはコービンに対してクオリファイング・オファー(今オフの提示額は1790万ドル)を提示する可能性が高いと見られており、コービンと契約する球団はクオリファイング・オファーに関するルールに従って来年のドラフトにおける指名権を犠牲にすることになる。

コービンはニューヨーク州出身であり、以前からヤンキースでプレイすることに興味を示してきた選手である。今季のヤンキースはジョーダン・モンゴメリーの故障離脱やソニー・グレイの不振により先発ローテーションの後半部分に不安を抱え、防御率3点台をマークした田中将大やCCサバシアも規定投球回には届かなかった。シーズン途中にJ.A.ハップやランス・リンを補強して先発ローテーションを立て直したものの、覇権奪回に向けて補強は急務。今オフの先発投手市場における目玉の一人であり、なおかつヤンキース・ファンでもあるコービンの獲得にヤンキースが動く可能性は高いと言えるだろう。

また、ヘイマンによると、ヤンキースはハップやサバシアとの再契約も選択肢の一つと考えているようだ。来季の先発ローテーションはルイス・セベリーノと田中の2枠しか埋まっておらず、今オフの先発投手市場でヤンキースがどのような動きを見せるのか注目される。

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