残波で13キロマンビカー

 北谷町在住の太田貴士さんは、冬はアオリイカ狙い、春夏はタマンやチヌ狙い、秋はマンビカー狙いと年中ルアー釣りを楽しんでいる。7~8年前から、9月以降に北風が吹くと残波海岸でマンビカーを狙うのが定番となっている。

 北寄りの風が吹いた10日、正午ごろに現場に到着。仕掛けを作っている時から、眼下でマンビカーの群れが通過しているのが確認できた。午後0時15分に釣り開始。ジグを遠投し高速でリールを巻き上げていると、3投目に大型のマンビカーがヒット。万力からその名が付いたとの説もあるほど強烈な引きに耐えながら、足下まで寄せた。ギャフ打ち態勢に入ると海底から5匹のサメが浮いて来て、獲物を横取りされてしまった。この釣りはサメとの勝負でもあるのだ。

 しばらくギャフを掛ける位置等を確認してから、再び釣り開始。午後1時50分にヒット。サメが近づくと、リールのベールを開けてラインフリーにしてサメの攻撃から逃れて慎重に寄せてきたが、不意の攻撃に遭い尾びれをかみ切られてしまった。しかし、今度は横取りを免れ、予定したギャフ掛けポイントまで寄せ、無事に岩場に引き上げることができた。これが自己新記録となる126センチ・13キロのマンビカーだった。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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