ナショナルズが剛腕リリーバー・ローゼンタールと契約へ

関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはかつてカージナルスでクローザーを務めたトレバー・ローゼンタールとの契約合意が目前に迫っているようだ。ローゼンタールはトミー・ジョン手術により今季を全休。契約が成立すれば、今オフのフリーエージェント市場における第1号となる。

カージナルスのクローザーとして2014年に45セーブ、2015年に48セーブをマークしたローゼンタールだが、2016年は安定感を欠くピッチングが続いて呉昇桓(オ・スンファン)にクローザーの座を奪われ、2017年も11セーブどまり。同年8月に右肘の故障で戦列を離れ、その後トミー・ジョン手術を受けていた。故障が癒えたこともあり、ローゼンタールは10月上旬にカリフォルニアでショーケースを開催し、自慢の速球はコンスタントに90マイル後半、最速で100マイルを計測。ローゼンタールが故障から復活し、コンディションも良好であると判断したナショナルズが獲得に向けて動き出し、契約成立目前となっている。

ローゼンタールはまだ28歳であり、絶対的クローザーとして君臨していた頃のパフォーマンスを取り戻せるのであれば、ナショナルズ救援陣にとって大きな戦力アップとなる。今オフのナショナルズは、フリーエージェントとなるブライス・ハーパーとの再契約という大きな課題を抱えており、その他の補強ポイントにはそれほど多くの予算を割けない状況。ローゼンタールとの契約条件について詳細は明らかになっていないものの、故障明けのローゼンタールと安価で契約し、金額以上の活躍を見せてくれることを期待しているに違いない。

ナショナルズはポストシーズン期間中にマーリンズとのトレードを成立させ、カイル・ベアクローを獲得している。いずれも安定感という点には課題を残すものの、ベアクローとローゼンタールの両剛腕リリーバーが、クローザーのショーン・ドゥーリトルへつなぐセットアップ役を務めることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.