意外な動き? ヤンキースがツインズから右腕・リンを獲得

日本時間7月31日、ヤンキースはタイラー・オースティンとルイス・リーホをツインズへ放出し、ランス・リンと金銭を獲得するトレードを成立させた。ヤンキースは先日、ブルージェイズからJ.A.ハップを獲得して先発5枚を揃えており、通算5度の2ケタ勝利の実績を誇るリンをリリーバーとして起用することを検討しているようだ。

ヤンキースはハップを獲得したことによりルイス・セベリーノ、田中将大、ソニー・グレイ、CCサバシアと合わせて先発5枚の顔ぶれが固まっており、リンの獲得は驚きと困惑を伴って報じられた。リンはトミー・ジョン手術で全休した2016年を除き、2012年から2017年まで5シーズン連続で2ケタ勝利をマークしている実力派右腕であり、ツインズに加入した今季は20先発で7勝8敗、防御率5.10をマーク。4月は5先発で0勝3敗、防御率8.37と打ち込まれたものの、その後は15先発で7勝5敗、防御率4.12と徐々に本来の姿を取り戻していた。

リンはメジャー1~2年目に合計22試合のリリーフ経験があるほか、ポストシーズン常連のカージナルスでプレイしていたこともあって、ポストシーズンでも先発7試合、リリーフ17試合と経験豊富。ヤンキースはポストシーズンでの戦いを見据え、リンのこうした実績を評価して獲得に動いたと見られている。もちろん、先発投手陣に故障者が出た際には、リンがその穴埋めを担うことになるだろう。

ツインズへ移籍するオースティンはメジャー通算85試合の出場経験がある26歳の一塁手。今季メジャーでは34試合に出場して打率.223、8本塁打、23打点、OPS.751をマークしている。また、リーホは2015年7月にヤンキースと契約したベネズエラ出身の19歳の右腕であり、今季はルーキー級、A級ショートシーズン、A+級の3階級で合計7試合(うち5先発)に登板して4勝1敗、防御率2.77という成績を残している。

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