マリナーズが左腕・ゴンザレスと2年190万ドルで契約合意

今季13勝をマークしたマリナーズの先発左腕、マルコ・ゴンザレスが2年190万ドルでマリナーズとの契約合意に至ったことが日本時間11月2日、明らかになった。現時点では球団からの正式な発表はないが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンが伝えている。

今季がメジャー4年目のシーズンとなったゴンザレスだが、シーズンを通してメジャーでプレイしたのは今季が初めてであり、年俸調停権を得るのは最短で2021年。今季の年俸は55万300ドルであり、通常であれば来季からの2シーズンもメジャー最低保証年俸に近い金額でプレイするはずだったが、マリナーズは契約更新に踏み切り、ゴンザレスの年俸は来季が90万ドル、2020年が100万ドルとなった。

年俸調停権を取得する以前に、このような形で複数年の契約を結ぶのは極めて異例のことであるが、ゴンザレスはカージナルス時代に厚い投手層に阻まれてメジャーでプレイする機会をなかなか得られなかったという事情があり、マリナーズはそうした事情も踏まえて今回の2年契約を決断したと見られる。

プロ入り2年目の2014年に早くもメジャーで4勝を挙げたゴンザレスだが、その後カージナルスでは2度しか登板機会がなく、2017年7月にタイラー・オニールとのトレードでマリナーズへ移籍。今季は29試合に先発して自身初の規定投球回に到達し、13勝9敗、防御率4.00、145奪三振と自らの実力を証明してみせた。

13勝はチーム最多であり、与四球率1.73はコリー・クルーバー(インディアンス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、同僚のマイク・リークに次いでリーグ4位の好成績。抜群の制球力を武器に、大崩れしない安定したピッチングで来季以降も先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

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