マリナーズ接戦制す ディアス3者連続三振で52セーブ目

【オリオールズ1-2マリナーズ】@セーフコ・フィールド

ワイルドカード争いで3位につけるマリナーズがオリオールズとの接戦を制し、ワイルドカード2位のアスレチックスとの5.5ゲーム差をキープした。マリナーズ先発のエラスモ・ラミレスは4回表にジョナサン・ビヤーに12号先制ソロを浴びたものの、6回途中まで77球を投げて被安打2、奪三振5、無四球、失点1という安定したピッチング。打線は4回裏にライオン・ヒーリーのタイムリーで同点とし、5回裏にディー・ゴードンの犠牲フライで1点を勝ち越した。ラミレスの降板後はマリナーズのリリーフ陣がオリオールズの反撃を封じ、最後は守護神のエドウィン・ディアスが圧巻の3者連続三振。好投したラミレスが今季2勝目(3敗)、ディアスは今季52セーブ目をマークした。

マリナーズはレギュラーシーズン138試合を消化し、残り24試合。ディアスは2008年にフランシスコ・ロドリゲス(当時エンゼルス)がマークした62セーブのメジャー記録に迫るペースでセーブを積み重ねている(現時点でシーズン61セーブペース)。もちろん、優れているのはセーブ数だけではなく、防御率1.90、被打率.157、WHIP0.78、奪三振率15.60、K/BB7.19などその他の部門でも素晴らしい成績をマーク。絶対的なサイ・ヤング賞候補が不在のア・リーグにおいて、有力候補の一人に挙がってもおかしくないくらいのパフォーマンスを続けている。マリナーズが逆転でポストシーズン進出を果たすためには、とにかく勝利を重ねていくことが必要不可欠。すると、必然的にディアスのセーブ機会も増えるはずだ。ディアスがロドリゲスのセーブ記録に近付けば近付くほど、マリナーズがワイルドカードを手にする可能性も高まっていくに違いない。

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