ヤンキースがベテラン左腕・サバシアと1年契約で合意

通算250勝と3000奪三振の達成を目前に控えているCCサバシアが、来季もヤンキースの一員としてプレイすることになった。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、日本時間11月7日、ヤンキースはサバシアと1年800万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。

フェインサンドによると、現在38歳のサバシアはフリーエージェント市場で自身の価値を試すことを望んでおらず、たとえ年俸が下がったとしてもヤンキースとの再契約を希望していたという。サバシアは2009年から10シーズンにわたってヤンキースの一員としてプレイしており、ヤンキースの一員として現役を引退することを望んでいる。ただし、必ずしも2019年がサバシアのラストシーズンとなることを意味するわけではない。

フリーエージェントとなったサバシアに対して少なくとも3球団が関心を示していたようだが、サバシアはヤンキースとの再契約を最優先に考えていた。ヤンキースも来季の先発ローテーションがルイス・セベリーノと田中将大の2枠しか埋まっていないという状況があり、ブライアン・キャッシュマンGMはJ.A.ハップとサバシアとの再契約を念頭に置いて、フリーエージェント市場で複数の先発投手の獲得に動く意向を示していた。「相思相愛」とも言える形で再契約に至った格好だ。

サバシアは昨オフと同様に右膝のクリーニング手術を受けているが、来季の開幕には間に合う予定。ここ数年は膝の故障に悩まされるシーズンが続いており、200イニング以上を投げたのは2013年が最後だが、限られた登板機会のなかでも2017年は14勝5敗、防御率3.69、今季は9勝7敗、防御率3.65としっかり結果を残している。先発ローテーションの4~5番手としては十分な存在であると言えるだろう。

サバシアとの再契約に成功したヤンキースは、先発ローテーションの3~4番手の補強として、パトリック・コービンとハップの獲得に動くことが予想されている。今後の動向に注目だ。

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