マテウス、体調不良フンメルスの“大一番”出場に納得せず 采配に苦言 

ドルトムントとの大一番に強行出場したフンメルス photo/Getty Images

元ドイツ代表DFのローター・マテウス氏が、現在バイエルン・ミュンヘンを率いているニコ・コバチ監督の采配を批判した。

マテウス氏が問題視したのは、10日に行われたブンデスリーガ第11節(ドルトムント戦)における同監督の人選。試合直前に悪寒などの症状に見舞われていたDFマッツ・フンメルスを強行出場させたものの、その同選手が最終ラインで危険なボールロストを連発。61分には相手のFWジェイドン・サンチョとの競争に呆気なく敗れて自陣ゴール前までボールを運ばれるなど、低調なパフォーマンスに終始した。同氏はフンメルスの体調が万全でなかったことをふまえ、同じくセンターバックの二クラス・ズーレを代わりに先発させるべきであったとの見解を示している。独『WAZ』などが伝えた。

「このようなビッグマッチでは11人の戦える選手が必要だ。もちろん、コンディションが良い選手を揃える必要がある。確かにズーレの経験はまだ浅いが、彼も立派なドイツ代表戦士だ。コバチ監督の決断については理解に苦しむね」

結局コバチ監督の人選は奏功せず、フンメルスは65分にズーレと交代。首位ドルトムントとの大一番で交代枠の無駄遣い、及び逆転負けという失態を演じた(2-3)。既にハメス・ロドリゲスやトーマス・ミュラーとの確執が噂されているコバチ監督だが、ドルトムント戦での不可解な采配により、よりクラブ内での立場が危うくなったと言えるだろう。

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