4月の月間最優秀新人・ビヤヌエバがDFAに 日本球界移籍へ

確固たる正三塁手が不在のパドレスだが、レギュラー候補の1人が予期せぬ形で正三塁手レースから脱落することになった。今季20本塁打を放った27歳のクリスチャン・ビヤヌエバが、ルール5ドラフト用のプロテクトに関するロースター整理のなかでDFAとなり、40人ロースターから抹消。その後、日本プロ野球の読売ジャイアンツへ移籍することが発表された。

ビヤヌエバは2008年8月、17歳とのときにレンジャーズと契約し、2012年7月にライアン・デンプスターとのトレードでカイル・ヘンドリックスとともにカブスへ移籍。カブスではメジャー昇格を果たすことはできず、2016年オフにフリーエージェントとなり、マイナー契約でパドレスに加入した。

昨年9月にメジャーデビューを果たし、12試合で打率.344、4本塁打、OPS1.094の猛打を見せると、今季は開幕直後の日本時間4月4日のロッキーズ戦で3本塁打を放つ活躍を見せるなど、3~4月に打率.321、8本塁打、OPS1.103の好成績をマークして月間最優秀新人に選出。その後、5月は7本塁打を放ちながら打率.170、6月は打率.206、7月は打率.182と不振が続いたが、8月に打率.356と盛り返した。8月下旬に右手中指の骨折で今季終了となり、シーズン通算成績は打率.236、20本塁打、OPS.750。メジャー定着を果たしたばかりの新人選手がDFAとなり、新天地を日本に求めるのは極めて異例と言える。

ビヤヌエバの退団により、パドレスはウィル・マイヤーズが正三塁手の筆頭候補となっているが、マイヤーズについてはマリナーズとのトレード交渉が行われていることが報じられている。また、マイヤーズを外野に残すためにフランミル・レイエスまたはハンター・レンフローのトレードが行われる可能性を指摘するメディアもある。

昨オフ、チーム内に不在だった正遊撃手候補とフリーエージェントで獲得(フレディ・ギャルビス)したように、今オフのパドレスはフリーエージェント市場ないしトレード市場で正三塁手候補の獲得を目指すことになりそうだ。

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