キンブレルがFAのRソックス 新守護神はイバルディ?

ポストシーズンの見事な活躍でレッドソックスのワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、フリーエージェント市場で注目を集める投手の1人となっているネイサン・イバルディ。もちろん、イバルディ獲得に興味を示す球団の大半は、先発投手としてイバルディを獲得することを目指している。しかし、WEEIのジョン・ライダーとスティーブ・バックリーは、レッドソックスがイバルディと再契約を結び、クローザーとして起用するのが最善の選択肢ではないかと主張している。

ライダーはWEEIのナイトラジオにおいてレッドソックスの来季のクローザーについて語り、「私はネイサン・イバルディが魅力的だと思う」とコメント。「イバルディは(レッドソックスの)クローザーになるだろうか。ジョー・ケリーはどうだろう。彼も現在はフリーエージェントだけど、(ケリーを)その役割(=クローザー)で信用できるとは思えないんだ」と話した。

バックリーが「(ケリーを)贔屓チームのクローザーにしたいとは思わないよね。イバルディはどうかな」と付け加えると、ライダーは「イバルディは完璧な存在であるように見える。100マイルに達する速球を投げるのだからね」とイバルディを絶賛。「クローザーのなかには巧みな投球術で効率よく打者を打ち取っていく投手がいることも知っているけど、私は速球派のクローザーが好きなんだ。試合の終盤に100マイルの速球を投げられる投手は魅力的だよね」とイバルディをクローザーとして起用する案をプッシュした。

イバルディはレギュラーシーズンでは通算8試合しかリリーフ登板の経験がなく、9回に投げたのはそのうち3試合だけ。メジャー1年目の2011年(ドジャースに在籍)にホールドを1つ記録しているだけで、セーブどころかセーブ機会すら1つもない。しかし、ライダーが言うように、100マイルに達する速球は非常に魅力的であり、クレイグ・キンブレルが要求する大型契約に応えることができないと見られるレッドソックスにとって、イバルディのクローザー起用は代替案の一つとなる可能性がある。クローザー・イバルディが実現する可能性は、イバルディがクローザー転向を受け入れるか、そして、イバルディがどれほどレッドソックス残留にこだわるか次第と言えそうだ。

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