11月25日(日)、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでFIA F2の第12戦レース2が行われ、チャロウズのアントニオ・フォコが優勝。牧野任祐(ロシアンタイム)はリタイア、福住仁嶺(アーデン)は12位だった。
レース2の周回数は22周、気温33度、路面温度43度、ドライコンディションのなか行われた。レース1とは違い、タイヤ交換の義務はない。
ポールポジションはロベルト・メリ(カンポス)、牧野は9番手スタート、福住は19番手スタートとなる。
フォーメーションラップを終え、全車がスターティンググリッドにつくも、ショーン・ゲラエル(プレマ)がグリッドに対して斜めに停車。さらにセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)がエンジンストールを喫し、スタートはやり直し、1周減算の21周でレースは争われることとなった。
2番手スタートのフォコが抜群のスタートを決めトップを奪取。メリは2番手に後退する。
ターン14でゲラエルがニコ・カリ(MPモータースポーツ)と接触しスピン、そこに牧野が接触し、3人は揃ってリタイアとなった。
2017、18年とマカオGP2連覇を達成した注目のルーキー、ダニエル・ティクトゥム(アーデン)はギヤボックスにトラブルを抱え、レース序盤で姿を消した。
5周目、12番手を走行していた福住は、セッテ・カマラにかわされ13番手に後退する。
8番手からスタートダッシュを決め、5番手を走行していた2018年チャンピオンのラッセルは7周目、ニック・デ・フリース(プレマ)をパスし4番手に浮上する。
レース中盤、全車がDRSを使用できないトラブルが発生する。そんななか7番手を走行していたアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)が、前を行くデルトラズに仕掛けていく。
しかし、ターン8、ターン11で立て続けにオーバーランを喫し、ポジションを上げることは叶わなかった。
福住は20周目、ジャック・エイトケン(ART)とバトルを繰り広げる。DRSが使えない状況のなか、ターン11でエイトケンをパスし12番手にポジションを上げてみせる。
最終周、ターン8でノリスがメリに襲いかかる。メリはブレーキをロックさせ、3番手に後退した。
2位でフィニッシュしたノリスは、チームメイトの前でガッツポーズをしたと同時にスピンを喫するも、大事には至っていない。
フォコは2位以下を寄せ付けずトップチェッカー。シーズン2勝目を上げ、2018年シーズンを締めくくった。
終盤、エイトケンとバトルを繰り広げた福住は12位でレースを終えている。
■FIA F2第12戦アブダビ レース2 リザルト
Pos No Driver Team Time/Gap
1 21 A.フォコ チャロウズ 42’48.729
2 19 L.ノリス カーリン 1.713
3 15 R.メリ カンポス 3.672
4 8 G.ラッセル ART 8.548
5 4 N.デ・フリース プレマ・レーシング 9.458
6 20 L.デルトラズ チャロウズ 11.050
7 1 A.マルケロフ ロシアンタイム 12.960
8 5 A.アルボン ダムス 15.047
9 14 L.ギオット カンポス 19.646
10 18 S.セッテ・カマラ カーリン 23.052
11 9 D.ボッコラッチ MPモータースポーツ 24.429
12 12 福住仁嶺 アーデン 27.843
13 7 J.エイトケン ART 30.535
14 17 A.ロランディ トライデント 33.205
15 6 N.ラティフィ ダムス 1’36.014
NC 11 D.ティクトゥム アーデン DNF
NC 10 N.カリ MPモータースポーツ DNF
NC 2 牧野任祐 ロシアンタイム DNF
NC 3 S.ゲラエル プレマ・レーシング DNF
NC 16 A.マイニ トライデント DNS