右腕・チャベスがレンジャーズ復帰 2年契約で合意との報道

関係者の話によると、レンジャーズは先発とリリーフの両方で使える便利屋右腕、ジェシー・チャベスと2年契約で合意に至ったようだ。まだレンジャーズからの正式な発表はないものの、契約が無事に成立すれば、今年7月にレンジャーズからカブスへトレードされたチャベスにとって半年ぶりのレンジャーズ復帰となる。

メジャー通算70先発の実績を誇るチャベスだが、今季は2年ぶりにリリーフに専念し、レンジャーズとカブスで計62試合に登板して5勝2敗5セーブ7ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。レンジャーズではロングリリーフを担っていたが、カブス移籍後は勝ちパターンの継投の一角を担い、32試合で防御率1.15という見事なパフォーマンスを見せた。防御率2点台をマークしたのはメジャー11年目にして初めてであり、自己ベストのシーズンだったと言っても過言ではないだろう。

チャベスは現在35歳。メジャー2年目、パイレーツ時代の2009年には自己最多の73試合に登板して15ホールドをマークしたが、2012年途中から3シーズン半にわたって在籍したアスレチックスでは先発にチャレンジ。2014年に自己最多の8勝をマークし、翌2015年は自己最多の157イニングを投げた。今季は与四球率1.60と制球力が格段に向上し、安定したピッチングを展開。この傾向が続くのであれば、来季以降も活躍が期待できそうだ。

今季はリリーフに専念したチャベスだが、先発へのこだわりを垣間見せることもあった。レンジャーズは現時点で先発ローテーションがマイク・マイナー(今季12勝)の1枠しか埋まっておらず、トミー・ジョン手術からの復活を目指すドリュー・スマイリーやエディンソン・ボルケスが先発ローテーションの有力候補に挙げられている状況である。エンゼルスでプレイした2017年にめった打ちを食らって先発失格となったチャベスにも、先発ローテーション入りのチャンスはあるのではないだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.