メッツとマリナーズの大型トレードが合意 週明けにも正式発表へ

メッツのブロディ・バンワグネンGMは先日の就任会見で勝てるチームを作るためのロースターの再構築に意欲的な姿勢を見せていた。そして、彼はまもなくチームの戦力構成を大幅に変え得る大型トレードを実現させようとしている。自軍の5選手をマリナーズへ放出し、マリナーズからロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスを獲得するトレードが、ついに合意に至ったのだ。

MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシとグレッグ・ジョンズが関係者から聞いた話によると、メッツはマリナーズとのトレードでオールスター・ゲーム選出8度を誇るカノーと今季57セーブをマークしたディアスを獲得する。カノーは全球団に対するトレード拒否権を有していたが、すでにその権利を破棄する意思を表明しており、身体検査を経て、現地で週が明ける日本時間12月4日にも両球団から正式にトレード成立が発表される見込みとなっている。

関係者の話によると、マリナーズがメッツから獲得するのはジェイ・ブルース、アンソニー・スウォーザック、ガーソン・バティースタ、ジャレッド・ケレニック(メッツ内3位の有望株)、ジャスティン・ダン(メッツ内4位の有望株)の5選手。主砲のネルソン・クルーズがフリーエージェントとなったマリナーズは、ブルース獲得によりその穴を埋め、ディアスが抜けて層が薄くなるリリーフ投手陣をスウォーザック獲得でカバーする。また、ケレニックとダンは将来を嘱望されている有望株だ。なお、メッツはカノーの残り契約の一部として、マリナーズから2000万ドルを受け取るようだ。

この大型トレードが成立すれば、2013年までヤンキースでプレイしていたカノーは6年ぶりの「ニューヨーク復帰」となり、また、バンワグネンは前職の代理人時代の顧客であったカノーと、今度はGMと選手という立場で再会することになる。一方、マリナーズは今オフすでにマイク・ズニーノ、ジェームス・パクストン、アレックス・コロメイらをトレードで放出しており、チーム再建がさらに加速することになりそうだ。

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