神戸移籍のダビド・ビジャ、「177ゴールを決めた名門時代」のユニフォーム

ヴィッセル神戸は1日、元スペイン代表FWダビド・ビジャの獲得を発表。アンドレス・イニエスタに続き“元バルセロナ”の選手が神戸にやって来る。

ビジャとイニエスタは、言わずと知れたバルセロナ時代の元チームメイト。その点が注目されるのはある意味当然だが、ビジャが残したインパクトという面では、まずバレンシア時代が先に思い出される。

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ここでは、公式戦合計177ゴールを記録した2つの名門時代のユニフォームで、ビジャを振り返ってみたい。

Valencia 2005-06

ユニフォーム:バレンシア/2005-06/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦47試合28得点(ラ・リーガ37試合25得点 )

ビジャはレアル・サラゴサ時代の2シーズン(2003-05)で公式戦39得点を記録。その活躍がバレンシアの目に留まる。移籍1年目からゴールを量産し、チームのリーグ3位に貢献した。

ユニフォームの首周りと肩のブラックで彩った部分は、チームエンブレムのコウモリにどことなく似ている。これは偶然なのだが、かなり印象的だった。

Valencia 2006-07

ユニフォーム:バレンシア/2006-07/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦49試合20得点(ラ・リーガ36試合15得点 )

バレンシアでの2シーズン目は、フェルナンド・モリエンテス、ダビド・シルバらと攻撃陣を形成。チャンピオンズリーグでは、ローマ戦やインテル戦でゴールを決めている。

ホームキットは、ホワイトを基調としたシンプルな中に、オレンジ/ブラックのストライプが映えるデザインだった。

Valencia 2007-08

ユニフォーム:バレンシア/2007-08/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦41試合22得点(ラ・リーガ28試合18得点 )

チャンピオンズリーグではシャルケ戦やチェルシー戦でゴールを決めている。ラ・リーガ18得点は4位タイの成績だった。

このシーズンのユニフォームは、大きな襟が特徴的。ネームナンバーも独特で格好良いフォントだった。胸スポンサー「TOYOTA」はこのシーズンが最後となる。

ユニフォーム:バレンシア/2007-08/Nike/アウェイ

眩いオレンジのアウェイキットもバレンシアらしいカラー。このキットを着てビジャは敵地でのレアル・マドリー戦で2得点し、2-3での勝利の立役者に。

エンブレムはホーム、アウェイともに、1941-42シーズンの1部リーグ初優勝を讃えた特別仕様だった。

Valencia 2008-09

ユニフォーム:バレンシア/2008-09/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦43試合31得点(ラ・リーガ33試合28得点 )

このシーズンはハットトリックこそなかったが、ラ・リーガ7試合で“1試合2得点”を実現。シーズンを通して28得点と量産したが、リーグ得点王は獲得できなかった。公式戦31得点は自身のキャリアハイとなる。

ユニフォーム:バレンシア/2008-09/Nike/アウェイ

Nikeとの契約最終シーズンとなったユニフォームは、スポンサー問題で大揺れとなる。

クラブは「TOYOTA」に代わる企業として「Valencia Experience」なる企業と契約したものの、当時の日本円で約10億円ともいわれた契約金が支払われず、法廷闘争に。

ただでさえ財政状況が厳しかったクラブはシーズン途中にもかかわらず、「Valencia Experience」の横に2社目のスポンサー「UNIBET」のロゴを追加で掲出(それも垂直にプリント)するという“荒業”に出る。

Valencia 2009-10

ユニフォーム:バレンシア/2009-10/Kappa/ホーム/背番号:7

公式戦45試合28得点(ラ・リーガ32試合21得点 )

ビジャはシルバ、そしてフアン・マタやパブロ・エルナンデスらと攻撃陣を形成。3位と躍進を遂げたチームの中心として活躍した。

新キットサプライヤーのKappaはこのシーズン、素晴らしいユニフォームを提供。バレンシアのファンのみならず、ユニフォーム・マニアからも好評だった。

ユニフォーム:バレンシア/2009-10/Kappa/ホーム(90周年記念)

こちらはクラブ創設90周年記念ユニフォーム。胸には過去に在籍した選手の名前で、クラブの象徴でもあるコウモリを模っている。

ユニフォーム:バレンシア/2009-10/Kappa/アウェイ

ブラックを基調としたアウェイは、その絶妙なカラーコンビネーションで人気を博した。

シーズン開幕前から、クラブの苦しい台所事情を理由に主力選手の放出が噂され、結果的にシルバをマンチェスター・シティへ、そしてビジャをバルセロナへそれぞれ売却。2枚看板の同時放出はファンを落胆させた。

Barcelona 2010-11

ユニフォーム:バルセロナ/2010-11/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦52試合23得点(ラ・リーガ34試合18得点 )

バルセロナでの1年目は、期待に違わずゴールを量産。カンプ・ノウでのエル・クラシコでは2得点し、5-0での勝利に貢献した。

2006-07シーズンから登場した胸の「Unicef」ロゴは、この10-11シーズンが最後となる。

Barcelona 2011-12

ユニフォーム:バルセロナ/2011-12/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦24試合9得点(ラ・リーガ15試合5得点 )

元々エンジンのかかりが悪いシーズンだったが、追い打ちをかけるように、12月に横浜で行われたFIFAクラブワールドカップのアル・サッド戦で骨折。以降の公式戦は全て欠場となり、ビジャの11-12シーズンはクリスマスを前に日本で終了となった。

ユニフォームは細めのストライプをベースに、モダンとクラシックを併せ持つデザイン。胸には「Qatar Foundation」のロゴが入った。

Barcelona 2012-13

ユニフォーム:バルセロナ/2012-13/Nike/ホーム/背番号:7

公式戦43試合16得点(ラ・リーガ28試合10得点 )

横浜での骨折から回復したビジャは、後半30分から出場した開幕戦でゴールを決めて復活をアピール。しかしその後も出場機会は減少し、このシーズンを最後にアトレティコ・マドリーへ移籍となる。

ユニフォームは、バルセロナにしては意外性のあるデザインが登場。伝統のストライプからかけ離れたグラデーションカラーだった。

ユニフォーム:バルセロナ/2012-13/Nike/アウェイ

アウェイもグラデーションカラーがきれいなデザイン。開幕戦に続きベンチスタートとなった第2節ヘタフェ戦でも、途中出場のビジャはこのキットを着てゴールを決めた。

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