カブス・ベンチコーチのハイドがオリオールズ監督就任へ

ラスベガスで行われているウィンター・ミーティングの2日目、関係者がMLBネットワークのケン・ローゼンタールに伝えたところによると、メジャー30球団で唯一監督の座が空席となっているオリオールズは、ブランドン・ハイドを新監督に任命するようだ。ハイドは現在カブスのベンチコーチを務めており、今のところ、オリオールズとカブスからの正式な発表はない。オリオールズのマイク・エリアスGMも現時点ではハイドの新監督就任を否定しているが、すでに複数のメディアが報じており、ハイド新監督の誕生は秒読み段階に入っていると見られる。

現在45歳のハイドは、2012年にマイナーのフィールド・コーディネーターとしてカブスに加わり、昨オフに一塁ベースコーチからベンチコーチへ配置転換された。カブスに加入する以前には、マーリンズでマイナー球団の監督とメジャーのベンチコーチ(2010~2012年)を務めた経験もある。

今オフ、ハイドはエンゼルス、ブルージェイズ、ツインズの新監督候補にも挙げられていたが、これらの球団はすでに新監督を決定。その後、ロッキーズ・ベンチコーチのマイク・レドモンド、ナショナルズ・ベンチコーチのチップ・ヘイル、ロイヤルズ・捕手コーチのペドロ・グリフォル、ダイヤモンドバックス・選手育成部長のマイク・ベル、インディアンスやナショナルズで監督経験のあるマニー・アクタとともに、オリオールズ新監督の最終候補6名にリストアップされていた。

もし、ハイドが正式にオリオールズ新監督に就任することになれば、カブスは2年連続でベンチコーチを失うことになる。昨オフのカブスは、ベンチコーチのデーブ・マルティネスがナショナルズの監督に就任したため、ハイドを一塁ベースコーチからベンチコーチへ配置転換していた。

今季のオリオールズは115敗を喫する最悪のシーズンを過ごし、アストロズから移ってきたエリアス新GMのもとでチーム再建を進めている。ハイドには再建期真っ只中のチームにおいて難しい舵取りを迫られるなか、手腕を発揮することが期待されている。

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