日本代表の歴代ユニフォームを見る!2010年「革命の羽モデル」

AFCアジアカップ2019が目前に迫った日本代表。2大会ぶりの優勝に期待が高まる今大会だが、まずはトルクメニスタン代表、オマーン代表、ウズベキスタン代表とノックアウトステージ進出をかけて争う。

過去の歴代日本代表ユニフォームを振り返る当企画。今回は2010年ワールドカップや2011年アジア杯などで着用した、「革命の羽モデル」をご紹介しよう。

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日本代表 革命の羽モデル

「革命の羽モデル」とは、2009年秋から2011年にかけて使われたユニフォームの呼び名。シャツの前身頃の「三本足のカラス(八咫烏)の羽」のグラフィックが特徴だ。

このキットを着て男子代表は2010年W杯でベスト16入りを果たし、2011年のアジア杯を優勝。そして女子代表(なでしこジャパン)も2011年のW杯を優勝している。発表当初は胸元の赤い四角が「お地蔵さんの前掛け」と揶揄されたが、最終的には“栄光に包まれたユニフォーム”として記憶されている。

日本代表 2010-11 ホーム ユニフォーム

お披露目は2009年11月に敵地で戦った南アフリカ代表戦。そして、このキットを着た日本代表はW杯で躍進を遂げる。

基本スタイルは上から「青-白-青」だが、「オール青」の組合せも珍しくなかった。

ユニフォームに設定されたキーワードは『革命へ導く羽。』。ここで言う“革命”とは、岡田武史監督(当時)が目標に掲げた「W杯ベスト4入り」を指している。

エンブレムは1995年モデル以来となる「日の丸カラー」が復活。そしてエンブレム上の「日の丸」は、過去6代の代表ユニフォームの生地をリサイクルして作った糸が使われている。

adidasはこのユニフォームで、「フォーモーション」と「テックフィット」の2種類を用意した。従来のユニフォームに近い「フォーモーション」に対し、「テックフィット」は素材自体に伸縮性があり、なおかつ装着したTPUパワーバンドで締め付けるようにボディにフィットするタイプ。そのためシャツは小さめに作られていた。

画像の長谷部誠が着ているのが「テックフィット」。肩周りのバンドに特徴がある。長谷部のほかに長友佑都、岡崎慎司、大久保嘉人などが好んで着用していた。

日本代表 2010-11 アウェイ ユニフォーム

お披露目は、2010年2月に日本で開催された東アジアサッカー選手権(現EAFF E-1サッカー選手権)での香港代表戦。玉田圭司の2得点と田中マルクス闘莉王の得点により、3-0で勝利した。

ホームと同様にアウェイキットも、「フォーモーション」と「テックフィット」の2つが用意されていた。コンプリートルックは「白-青-白」が基本形。

胸元の赤い四角は、日の丸をイメージしたデザイン。白を基調としたアウェイだと、より鮮烈な印象となる。

日本女子代表 2010-11 ユニフォーム

なでしこジャパン(日本女子代表チーム)は2011年のW杯を優勝。「なでしこブーム」を巻き起こした。

女子代表チームは、胸元の四角とパイピングが男子とは色違いバージョン。2008年の「ご来光モデル」以来、女子は別カラーが定着している。

U-17女子代表は2010年のU-17女子W杯に出場。猶本光、川島はるな、田中美南、仲田歩夢、田中陽子らを擁したチームは決勝に進出するも、韓国代表に敗れて準優勝に終わった。

白を基調としたアウェイは、男子よりも女子の方が多く着用していた印象がある。白にピンクが映えるデザインだった。

「革命の羽モデル」は、2011年で使用を終了。そして後継モデルとして、デザインが物議を醸した「結束の一本戦モデル」が2012年から登場する。

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