平成24(2012)年の主な出来事

 夏のロンドン五輪、中国や韓国との関係悪化、師走の衆院選と政権交代などのニュースが続いた2012年。長崎県では五輪で体操男子個人総合で内村航平選手が金メダルを獲得するなど長崎県勢が活躍。6月、九州新幹線長崎ルートの諫早-長崎間の着工が認可され、計画決定から39年の曲折を経て全線開通の見通しとなるなど、懸案に前進が見られた年でもあった。

 3月、鷹島神崎(こうざき)遺跡が水中遺跡として初めての国史跡に指定。6月には出島の「表門橋」架橋に向け、長崎市が地権者との土地売買契約にこぎつけた。カネミ油症問題をめぐり、被害者救済法案が8月に成立。患者からは喜びの声も聞かれたが、本格救済と呼ぶには程遠い内容だった。

 10月の全国和牛能力共進会では長崎県代表が肉牛の部で初の日本一に輝いた。11月にはV・ファーレン長崎が日本フットボールリーグ(JFL)で初優勝。来シーズンのJ2昇格を決めた。「夢の航路復活」と話題を集めた上海航路は2月、営業運航が始まったが、日中関係の悪化などで運休が決定。

 自公両党が政権奪還した12月の衆院選で、長崎県では四つの小選挙区で自民が全勝。政治は新たな局面を迎えた。

© 株式会社長崎新聞社