【平成の長崎】新「佐世保市」スタート 朝長市長「希望あふれる町に」 旧2町役場 行政センター開所 平成22(2010)年

 佐世保市と隣接する北松江迎、鹿町両町が3月31日に編入合併し、人口約26万1962人(3月1日推計)の新「佐世保市」が誕生した。同市誕生は「平成の大合併」としては長崎県内最後となった。

 同日、それぞれの旧町役場で行政センターの開所式があり、朝長則男市長が「希望にあふれる町づくりへの第一歩。合併後も地域資源を大切にし、人、町をはぐくむ“キラっ都”佐世保をキャッチフレーズに、新市の町づくりを進めていこう」と呼び掛け、新たなスタートを切った。

 鹿町行政センターでは午前8時半から開所式。玄関前で朝長市長や地元小中学生らがテープカットして祝った。事務引き継ぎ式の後、旧町職員に新市職員採用の辞令が交付された。鹿町町は旧町職員48人が本庁などへ異動。西村泰則所長は「行政サービスの低下を心配する住民もいる。不安を取り除くためにも、これまで通り元気に、明るく応対したい」と意気込みを語った。

 一方、江迎行政センターでは午前9時20分から開所式があり、職員や住民らが参加。テープカットや事務引き継ぎ式の後、旧町職員に新市職員採用の辞令が交付された。森健雄所長は「合併にはプラス面もマイナス面もあるが、住民の不安解消を大事にしていきたい」と話した。(平成22年4月1日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

鹿町行政センターの開所式でテープカットする朝長市長(中央)ら=佐世保市鹿町町

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