マリナーズがFA補強 ベッカムとギアリンを獲得

チームの将来を見据えてロースターの再編を進めているマリナーズのジェリー・ディポートGMだが、今季のための戦力補強も忘れていない。日本時間1月11日、マリナーズはフリーエージェントの内野手、ティム・ベッカムと同じくフリーエージェントのリリーフ右腕、コリー・ギアリンとそれぞれ1年契約を結んだことを発表。今季に向けて選手層に厚みをもたらす補強となった。

現在28歳のベッカムは、昨季オリオールズで96試合に出場して打率.230、12本塁打、OPS.661をマーク。2017年にはレイズとオリオールズの2球団でプレイし、合計22本塁打を放った実績がある。本職は遊撃だが、二塁、三塁、そして一塁を守ることもできるため、内野のユーティリティとして重宝しそうな存在である。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、ベッカムの契約が1年175万ドル+出来高25万ドルであることを報じている。

一方、現在32歳のギアリンは、昨季ジャイアンツで35試合、レンジャーズで21試合、アスレチックスで6試合の合計62試合に登板し、2勝1敗、1セーブ、9ホールド、防御率3.77をマーク。ジャイアンツ時代の2017年には68試合に登板して防御率1.99をマークした実績があり、2016年から3年連続で56試合以上に登板しているタフネス右腕である。なお、ギアリンの契約に関する詳細は、今のところ明らかになっていない。

ディポートは「コリー・ギアリンはベテランの経験と安定感を我々のブルペンにもたらしてくれるだろう。ティム・ベッカムは非常に才能のある選手であり、彼の打撃力と複数のポジションを守れるユーティリティ性は、我々のチームにとてもフィットするはずだ」と語り、両選手の加入を歓迎。マリナーズの正遊撃手には今オフ、フィリーズから獲得したJ.P.クロフォードが予定されているが、クロフォードがAAA級で開幕を迎える場合、ベッカムが正遊撃手として起用される可能性もありそうだ。

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