多良見町、大村湾、川棚 3漁協 合併契約に調印

 大村湾を漁場とする大村湾漁協(西彼時津町、松田孝成組合長)、多良見町漁協(諫早市、木下和幸組合長)、川棚漁協(東彼川棚町、浦川和郎組合長)の合併契約調印式が23日、長崎市内であった。
 4月1日、大村湾漁協が多良見町漁協と川棚漁協を吸収合併する形で正式に発足、経営基盤の強化を図る。正組合員、准組合員は合わせて596人となり、本所は時津町に置き、多良見町、川棚両漁協は支所となる。組合長は大村湾漁協の松田氏が引き続き務める。
 式には関係者約70人が出席。合併推進協議会の会長を務めた松園喜秀・時津町産業振興課長は「組合員約600人が一丸となって取り組むことで漁協の未来は開ける」とあいさつ。3人の組合長が調印した後、田上富久・長崎市長ら7人の立会人が署名した。
 式の後、松田組合長は「3漁協が一つになると、組合の本来やるべきことが前進する」と期待。「今回は大村湾一円の合併へ向けた出発点」と話した。

調印を終え、手を取り合う(左から)木下、松田、浦川各組合長=長崎市茂里町、マルシェ・ド・リッシュ

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