ジャイアンツがポメランツと1年契約 先発ローテ争いへ

なかなか外野手補強が進まないジャイアンツだが、そのなかで先発投手補強を着実に進めている。日本時間1月24日、ジャイアンツはフリーエージェントの左腕、ドリュー・ポメランツと1年契約を結んだことを発表。マディソン・バムガーナー、デレック・ロドリゲス、デレク・ホランド、クリス・ストラットン、アンドリュー・スアレス、ジェフ・サマージャらが名を連ねるジャイアンツの先発投手陣に、2016年オールスター・ゲーム選出の実績を誇る左腕が加わった。

現在30歳のポメランツは、パドレス時代の2016年前半戦に8勝7敗、防御率2.47の好成績をマークして自身初のオールスター・ゲーム選出。後半戦からレッドソックスへ移籍し、シーズントータルでは自身初の2ケタ勝利となる11勝(12敗・防御率3.32)をマークした。翌2017年には17勝6敗、防御率3.32と自己最高の成績を残したが、昨季は故障の影響もあって2勝6敗、防御率6.08と不本意なシーズンを過ごし、シーズン終了後にフリーエージェントとなっていた。

ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長が「どのチームも可能であれば投手の層、特に先発投手の層は厚くしておきたいものなんだ」と語っているように、今回の契約はあくまでも先発投手の層を厚くすることを目的とした動きであり、年俸150万ドルと報じられているポメランツに先発ローテーションの座が保証されているわけではない。ただし、ポメランツが1年を通して先発ローテーションを守れば十分にクリア可能な出来高が設定されており、条件をすべてクリアするとポメランツが得る総額は500万ドルになるという。

また、ザイディは今後も外野手の補強を目指していくことを明言。ジャイアンツの外野陣はハンター・ペンスとグレガー・ブランコの退団により40人枠のなかで最もメジャー経験がある選手がマック・ウィリアムソン(メジャー通算120試合)という状況であり、補強が急務となっている。なお、ジャイアンツはポメランツ獲得に伴い外野手のマイク・ガーバーをDFAとしている。

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